2023-06-06 論文マラソン46 中原佑介「「定型」から「非定型」彫刻へ」 中原佑介「「定型」から「非定型」彫刻へ」(『美術手帖』1974年1月)。 ◯1964〜74年の10年間の彫刻について振り返ると、前半では「インヴォルヴ(包み込む)」、後半は「ノンインヴォルヴ」の傾向と述べる。 ◯前者の例として、読売アンデパンダンの工藤哲巳の部屋を使ったインスタレーション、キネティックアートを引き合いにする。 ◯後者としては関根伸夫の《位相ー大地》を例に挙げる。ただノンインヴォルヴというのは単に台座を捨てた、という意味ではなく、「形」「状」のうちフォルムから状、すなわち概念の重視に移行したと述べる。 中原佑介美術批評選集〈第6巻〉現代彫刻論―物質文明との対峙 作者:中原 佑介 現代企画室 Amazon