a curator's memorandum

1日1本論文を読んでメモする、論文マラソンをやっています。

論文マラソン46 中原佑介「「定型」から「非定型」彫刻へ」

中原佑介「「定型」から「非定型」彫刻へ」(『美術手帖』1974年1月)。

 

◯1964〜74年の10年間の彫刻について振り返ると、前半では「インヴォルヴ(包み込む)」、後半は「ノンインヴォルヴ」の傾向と述べる。

◯前者の例として、読売アンデパンダン工藤哲巳の部屋を使ったインスタレーション、キネティックアートを引き合いにする。

◯後者としては関根伸夫の《位相ー大地》を例に挙げる。ただノンインヴォルヴというのは単に台座を捨てた、という意味ではなく、「形」「状」のうちフォルムから状、すなわち概念の重視に移行したと述べる。