a curator's memorandum

1日1本論文を読んでメモする、論文マラソンをやっています。

2023-05-30から1日間の記事一覧

論文マラソン37 柳沢弥生「三岸好太郎の道化と裸婦像にみるルオーの影響」

柳沢弥生「三岸好太郎の道化と裸婦像にみるルオーの影響」(『ジョルジュ・ルオーと三岸好太郎』図録、北海道立三岸好太郎美術館、2007年)。 1 道化シリーズーモチーフの源泉ー 2 作風の変化とルオーの影響 3 裸婦像への取り組み 4 ルオーに寄せる関心とさ…

論文マラソン36 大島徹也「1980年代の日本の抽象絵画」

大島徹也「1980年代の日本の抽象絵画」(『美術フォーラム21』第30号、2014年11月)。 1980年代の日本の抽象絵画について考察する。アメリカにおいては、同時期ニューペインティングと呼ばれるジュリアン・シュナーベルをはじめとした傾向が席巻し、抽象絵画…

論文マラソン35 中原佑介「コンクール作品と現代彫刻」

中原佑介「コンクール作品と現代彫刻」(『第一回現代国際彫刻展』1969年)。 箱根彫刻の森美術館の開館記念展のカタログに寄稿されたテキスト。1960年代後半の野外彫刻を含めた現代彫刻の考察。 自立した、量塊としての彫刻と台座はかつて切り離せないものだ…

論文マラソン34 河田明久「戦時期美術作品の複数制作について」

河田明久「戦時期美術作品の複数制作について」(『近代画説』15号、2006年)。 作者不詳の《学徒出陣》 競作と合作 再制作について 「異人同図」の可能性 東京国立近代美術館にある戦争記録画《学徒出陣》の作者をめぐり、この時期の戦争記録画の複数制作につ…