a curator's memorandum

1日1本論文を読んでメモする、論文マラソンをやっています。

論文マラソン144 ジョン・ソルト「第4章 千の顔」

ジョン・ソルト「第4章 千の顔」訳:田口哲也(『北園克衛の詩と詩学 意味のタペストリーを裁断する』思潮社、2010年)。

 

1920年代後半から30年代初め、日本は不況に陥り、またプロレタリア文学が人気を集めていた。しかし北園は自分の詩を社会的、政治的な思想と結びつけなかった。また『若いコロニイ』、『円錐詩集』をボン書店から出版する。

〇また「Madame Blanche」の編集などを通じて、若い詩人たちとの交流も活発であった。

〇これまでの前衛的な作風とは異なり、時代背景のせいもあってか、俳諧、和歌という古典から言葉を選んで詩作を行った。