a curator's memorandum

1日1本論文を読んでメモする、論文マラソンをやっています。

2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

論文マラソン115 塚田美香子「日本におけるピカソの受容と歴史的回顧―影響、批評、収集の軌跡 第一次受容」

塚田美香子「日本におけるピカソの受容と歴史的回顧―影響、批評、収集の軌跡 第一次受容」(『ブリヂストン美術館館報』第55号、2007年12月)。 はじめに Ⅰ. 1900年代―ピカソとの出会い 1. 1900年パリ万国博覧会 2. 貞奴の舞台 Ⅱ. 1910年代―ピカソとキュビス…

論文マラソン114 冨田章「洋画家たちの青春―光風会をめぐる日本近代洋画史の一断面」

冨田章「洋画家たちの青春―光風会をめぐる日本近代洋画史の一断面」(『洋画家たちの青春―白馬会から光風会へ』図録、東京ステーションギャラリー、2014年)。 〇光風会が結成されたのは1912(明治45/大正元)年、文展が創設されたのはこの5年前の1907年。この…

論文マラソン113 塚田美香子「日本におけるピカソの受容と歴史的回顧―影響、批評、収集の軌跡 第一次受容(続編)」

塚田美香子「日本におけるピカソの受容と歴史的回顧―影響、批評、収集の軌跡 第一次受容(続編)」(『ブリヂストン美術館館報』第56号、2008年12月)。 Ⅰ. 1930年代―日本美術界でのピカソの"レゾン・デートル" 1. ピカソの新古典主義時代の受容 1.1 福島…

論文マラソン112 安藤輝美「猪熊弦一郎《海と女》の頃」

安藤輝美「猪熊弦一郎《海と女》の頃」(『生誕100周年記念 猪熊弦一郎回顧展』図録、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、2003年)。 〇東京美術学校在学中に帝展入選を果たした猪熊は、中退後も帝展を舞台に出品をつづけた。しかし帝展改組をきっかけに仲間と第二…

論文マラソン111 廣田生馬「藤島武二と新制作初期会員たち」

廣田生馬「藤島武二と新制作初期会員たち」(『昭和モダン 藤島武二と新制作初期会員たち』図録、神戸市立小磯記念美術館ほか、2011年)。 〇1936年の帝展改組をきっかけに、美術界統制に抗する画家である猪熊弦一郎、内田巌、佐藤敬、小磯良平、三田康、中西…