a curator's memorandum

1日1本論文を読んでメモする、論文マラソンをやっています。

論文マラソン39 田中淳「時空を超えて「かたち」をつむぐために」

田中淳「時空を超えて「かたち」をつむぐために」(『時空を超えてつむぐ―多和英子vs放菴・達吉・鉄五郎』図録、多和英子vs放菴・達吉・鉄五郎実行委員会、2015年)。

 

はじめに

1 多和英子が「かたち」をつむぐ

2 三人の芸術家との「時空をこえた」響きあい

 

◯多和英子は学生時代に柳原義達、土谷武に師事、量塊、動勢、形態という立体造形の基本を学ぶ。

◯鉄の彫刻によって「自然」と「身体」を表現しようとしていると田中は述べる。

◯溶接による接合の跡などを多和はマチエールと呼び、そうした素材の表情や軽やかさを感じさせる点が特徴である。

◯鉄を用い、継続して活動する女性の彫刻家として先駆的だと思った。