a curator's memorandum

1日1本論文を読んでメモする、論文マラソンをやっています。

2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

論文マラソン80 小川綾子「所蔵作品研究:荒川修作《新たなるしるしのはじまり》(Beginning of a New Mark)―矢印のゆくえ―」

小川綾子「所蔵作品研究:荒川修作《新たなるしるしのはじまり》(Beginning of a New Mark)―矢印のゆくえ―」(『東京国立近代美術館研究紀要』第25号、2023年)。 1 はじめに 2 「瀧口修造」と「下落合」 3 矢印とブランク 4 《Beginning of a New Mark》…

論文マラソン79 大浦周「絶頂の予感―辰野登恵子の初期版画・ドローイング」

大浦周「絶頂の予感―辰野登恵子の初期版画・ドローイング」。 1 ドット(点) 2 グリッド(格子) 3 グリッド(2) 4 罫紙 5 ストライプ 〇辰野登恵子が本格的に絵画制作を始める前の70年代に、シルクスクリーンによる版画を手掛けていた。ミニマル・アート…

論文マラソン78 辻泰岳「「空間から環境へ」展について」

辻泰岳「「空間から環境へ」展について」(『日本建築学会計画系論文集』79-704、2014年10月)。 1 序 研究の目的及び既往研究の検討 2「空間から環境へ」展の会場設計 3 ビルディング・エレメントから《有孔体の世界》へ 4 結 再考: 戦後の日本における芸術と…

論文マラソン77 東野芳明「空間から環境へ」

東野芳明「空間から環境へ」(『ジャパン・インテリア』5巻46号、1967年1月)。 ◯1966年11月に銀座松屋で開催された「空間から環境へ」展。「絵画➕彫刻➕写真➕デザイン➕建築➕音楽の総合展」というサブタイトル。 ◯建築物の屋内外や鑑賞者を含めた総体を「環…