本日の論文は蔵屋美香「戦時下のヨーロッパ美術研究」(『戦争と美術 1937-1945』国書刊行会、2007年)。
1 物語る絵画
2 ヨーロッパ美術の研究
3 再び《神兵パレンバンに降下す》を観る
4 おわりに
鶴田吾郎《神兵パレンバンに降下す》(1942年)を例にとって、作戦記録画が当時どのような状況で描かれたか、また美術評論家・柳亮によるヨーロッパ絵画の紹介・分析を手がかりに画家が大画面の群像を描いた可能性を指摘しています。
戦争画の画題についてだけではなく、具体的な構図まで踏み込んで論じているのが特徴的です。